主君の無念を晴らすため、討ち入りを果たした四十七士をしのぶ「赤穂義士祭」が14日、忠臣蔵の古里・赤穂市で開かれた。義士が本懐を遂げるまでの物語を表す「忠臣蔵パレード」の義士行列では、俳優の内藤剛志さん(70)が昨年に続いて大石内蔵助役を務めた。陣太鼓をたたきながら、義士を率いて勇ましく歩く姿は多くの忠臣蔵ファンを魅了した。
赤穂義士は元禄15(1702)年12月14日、吉良邸に討ち入った。義士祭はこの日付に合わせて1903年から続き、122回目。今年は11年ぶりに日曜日に当たり、時代絵巻を一目見ようと大勢の観客が詰めかけた。
パレードは赤穂城跡の大手門前からスタート。大名行列や忠臣蔵の名場面をモチーフにした山車などが城下町を約600メートルにわたり練り歩いた。
最後に内藤さんが討ち入り装束姿で登場すると沿道から歓声が上がり、盛り上がりは最高潮に。内藤さんら四十七士が「エイエイオー」と勝ちどきを上げ、祭りを締めくくった。(橘高 声)
























