将棋の「伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦」(神戸新聞社など新聞三社連合主催)が28日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、後手番の伊藤匠二冠(23)=叡王、王座=が羽生善治九段(55)を破って、藤井聡太王位(23)=竜王、名人、棋聖、棋王、王将=への挑戦権を獲得した。伊藤二冠が王位戦で挑戦者となるのは初めて。
今期の王位戦挑戦者決定リーグ白組は混戦となり、古賀悠聖六段(25)、藤本渚七段(20)、伊藤二冠がいずれも4勝1敗で並んだため、3人によるプレーオフに突入。伊藤二冠は1回戦で藤本七段に勝ち、決勝で古賀六段を下した。紅組の羽生九段は4勝1敗で優勝していた。
伊藤二冠と羽生九段は、1対1の研究会で練習将棋を指してきた間柄。本局は角換わり戦となり、伊藤の勝利によって、両者による公式戦の通算成績は伊藤からみて4勝2敗となった。
伊藤二冠は、2002年生まれ、東京都世田谷区出身。宮田利男八段門下。20年、プロ入り。叡王2期、王座1期を獲得してきた。
藤井王位と伊藤二冠がタイトル戦の番勝負で戦うのは、昨年秋の第73期王座戦5番勝負以来で、今期の王位戦で5度目となる。これまで藤井王位が竜王と棋王を防衛した一方、伊藤二冠は叡王と王座を奪取した。
羽生九段は、これまで王位18期を含めて、竜王や名人などのタイトルを計99期獲得。王位戦7番勝負で挑戦者となれば、史上初の「通算100期」を懸けた戦いとなるため、注目が集まったが、大記録の実現は持ち越された。
王位戦7番勝負(2日制)は7月4日、浜松市の「浜松八幡宮楠倶楽部」で開幕。第2局は7月15、16日、神戸市北区・有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で指され、全国を転戦する。
(小林伸哉)























