総務省が22日発表した2月の神戸市消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は前年同月比2・9%増の105・8だった。伸び率は前月の2・0%を大きく上回り、2カ月ぶりに拡大した。電気・ガス代の下落幅が縮小したことが響いた。
電気代やガス代などの「エネルギー」は4・8%下がったものの、前月(16・6%低下)と比べると下落幅は大幅に縮小した。内訳では、電気代は2・3%低下(前月は22・7%低下)、都市ガスとプロパンを合わせた「ガス代」は13・2%低下(前月は20・8%低下)。政府による抑制策の開始から1年が経過したことで、前年同月からの下落幅は小幅となった。
生鮮食品を除く食料は6・1%上昇で、23年1月(5・7%)以来の低い伸び率となった。乳卵類(11・0%上昇)の伸び率が前月(14・7%)より縮小した一方、穀類(10・1%上昇)は2カ月ぶりに伸び率が2桁となった。(広岡磨璃)