■極上の紅茶で豊かな時間、世界に届ける。
神戸・トアロードのおしゃれな店内。ほのかに紅茶の香りが漂う。ダージリン、アッサム…。原産国から輸入した茶葉やオリジナルブレンドなど、約65種類の商品が並ぶ。
「みんなに押されて、押されての道のりでした」と、戸田容幸(ようこ)代表(63)が振り返る。
始まりは意外なものだった。インテリアコーディネーターとして企業に勤めていたある日、外部講師を依頼された。講演に不安を覚え、「せめて受講者を退屈させないように」と用意したのが、自宅にあった紅茶。コーヒーが飲めない商社勤務の父親が、海外で買い集めていた。