指導を受けた日和佐篤選手(中央)と笑顔で記念撮影する北陸地区の選手たち=長野県上田市菅平高原、アンダーアーマー菅平サニアパーク
指導を受けた日和佐篤選手(中央)と笑顔で記念撮影する北陸地区の選手たち=長野県上田市菅平高原、アンダーアーマー菅平サニアパーク

 神戸製鋼所(神戸市中央区)が社会貢献活動(CSR)の一環として、高校ラグビーの支援に力を入れている。「KOBELCO CUP(コベルコカップ)」と銘打ち、長野県で8月に開催している大会は今年で20回目を数えた。ラグビー・リーグワン1部のコベルコ神戸スティーラーズを擁するだけに、次世代のラガーを応援するのは理解できるが、大会には勝川四志彦社長(62)ら役員のほか、社員がツアーを組んで観戦し、スティーラーズの主力選手も駆けつける力の入れようだった。なぜそこまで? 現地を取材した。(大盛周平)

■夏合宿の聖地・菅平、憧れの選手に高校生ら感激

 8月1~3日、長野・菅平高原。多くのラグビーチームが夏合宿をすることで有名な地に、約600人の高校生ラガーが集まった。

 コベルコカップの正式名称は「全国高校合同チームラグビー大会」「全国高校女子合同チームラグビー大会」で、全3部門からなる。部員不足でチームを編成できない学校の選手が対象の「男子U18(18歳以下)」と、強豪校の17歳以下の選手による「男子U17」、そして15人制の「女子」。各部門とも近畿や九州などの地区単位でチームをつくり、対戦した。