製造工程の一部にロボットを取り入れ、省力化を提案する高木祐社長=神戸市西区玉津町吉田、HKテクノロジー
製造工程の一部にロボットを取り入れ、省力化を提案する高木祐社長=神戸市西区玉津町吉田、HKテクノロジー

■小さな提案で現場を省力、製造業支える。

 人手不足に悩む製造業。省力化を手助けしようと、今年4月にロボット導入事業を始めた。たちまち中小企業から問い合わせが相次いだ。既に50件以上の相談があり、現場診断の予約も先まで埋まっている。経営者らの期待の大きさを感じるが、高木祐(ひろし)社長(50)は「できるだけプロジェクトは小さく」を心がける。

 2015年に創業。高木社長は兵庫県内の部品メーカーで約20年間、新規事業を立ち上げる仕事に従事していた。そんな折、汚染物質などを除去する吸着素材を開発・製造する事業を親族から提案され、独立を決意。放射性物質の放出を低減する原子力発電所向けの吸着フィルターは、売上高の半分以上を占める。