美しい銀髪を束ね、柔和な表情で話す。下村俊子さんの凜(りん)としたたたずまいを思い出す。老舗をけん引し、阪神・淡路大震災などの苦難を乗り越え、神戸を彩る文化事業を展開した。89年の生涯の原点は生まれ育った神戸・元町の焼け跡であり、それがゆえの「お菓子を楽しめるのは平和あってこそ」という信念が終生のバックボーンだった。(28面参照)
美しい銀髪を束ね、柔和な表情で話す。下村俊子さんの凜(りん)としたたたずまいを思い出す。老舗をけん引し、阪神・淡路大震災などの苦難を乗り越え、神戸を彩る文化事業を展開した。89年の生涯の原点は生まれ育った神戸・元町の焼け跡であり、それがゆえの「お菓子を楽しめるのは平和あってこそ」という信念が終生のバックボーンだった。(28面参照)