国土交通省は9日、ウクライナのインフラ復興に貢献しようと、神戸製鋼所(神戸市中央区)の子会社コベルコ建機(東京)のシステムを使い、ウクライナから神戸の重機を遠隔操作する実証実験をした。首都キーウから約8千キロ離れた同社テクニカルトレーニングセンター(神戸市中央区)にある油圧ショベルを動かし、がれきの分別や土砂を積み込む作業を実演した。(大島光貴)
ウクライナでは、戦災で発生したがれきの除去やインフラ再建で需要が見込まれる一方、人手不足が深刻化している。同省は今年1月、インフラ復興を支援する官民協議会を設立。日本企業の遠隔施工技術を現地に導入し、女性や戦傷者を含むあらゆる人材が、安全な場所から建設機械を操作できる姿を目指している。