兵庫県内で2025年度に確認されたクマの出没痕跡(黒点)。色分けは半径10キロあたりの出没情報の密度を示している(県森林動物研究センター提供)
兵庫県内で2025年度に確認されたクマの出没痕跡(黒点)。色分けは半径10キロあたりの出没情報の密度を示している(県森林動物研究センター提供)

 全国でクマによる被害が相次ぐ中、生息数を維持しながらも、人とクマとのすみ分けを図ってきた兵庫県の対策が、先進例として注目されている。その要が境界線を設定する「ゾーニング管理」だ。約10年前に県森林動物研究センター(丹波市)が始めた。横山真弓研究部長は「集落周辺に居着く問題グマの捕獲を強化して被害を抑えた」と有効性を振り返り、「好物のカキなど『放置果樹』が課題として残っている」とする。(藤森恵一郎)