絵日記画集を出版したいうちちひろさん=西宮市内
絵日記画集を出版したいうちちひろさん=西宮市内

 色鉛筆画家が全身全霊をささげて一冊の本を作った。絵日記画集「ひだまりの歌」。著者いうちちひろさん(60)=西宮市=は生まれつき骨が折れやすい骨形成不全症で、今は小さな庭が見える窓辺のベッドで1日22時間の介助を受けて暮らしている。自然の美しさを繊細なタッチで描き、柔らかな感性で言葉を紡いだ本は「分身であり、命が詰まった種」。誰かの人生に届き、響き合いたいと願う。(吉田敦史)