家島をテーマにした写真イベントなどを企画する運営団体のメンバー=姫路市家島町真浦
家島をテーマにした写真イベントなどを企画する運営団体のメンバー=姫路市家島町真浦

 被写体はすべて家島-。家島諸島(兵庫県姫路市家島町)の魅力を市内外にPRしようと、島民らが多彩な写真イベントを始めた。「家島フォトクエスト」と銘打って、四つのコンテンツを企画。交流サイト(SNS)を使った公募コンテストの受け付けを始めたほか、写真展やワークショップも予定する。来年の大阪・関西万博に向け、離島の日常の様子や美しい風景を発信し、観光客誘致につなげたい意向だ。(辰巳直之)

 住民らでつくる「家島観光まちづくり協議会」の主催。市の提案型協働事業として取り組む。家島本島に一時滞在しながら創作活動をする現代アーティストの喜多直人さん(43)=宮城県=が監修する。

 第1弾として始めたコンテストは、インスタグラムで作品を募集中。「家島百景フォトコンテスト2024」の公式アカウントをフォローした上で、写真や撮影場所、日時、エピソードともに「#家島百景フォトコン2024」を付けて投稿する。10月20日締め切り。入賞者には後日、家島の特産品などが贈られる。

 ワークショップは9月28日と10月12日に開催。参加者は、喜多さんと島内を歩きながら、まちかどなどを撮影する。参加費2500円。写真家でもある喜多さんは「島民の日常は、島外の人からだと非日常に見える。フォトジェニックな場所が多いので、自分だけの景色を見つけてほしい」と期待する。

 このほか島内の写真愛好家らによるグループ展や、住民らが保存する今昔写真の展示会も開く。コンテスト出品作も含め、10月にオープンする市立家島交流センター(同町宮)や真浦区民総合センター(同町真浦)で随時公開する。

 運営する家島フォトクエスト実行委員会の石床洋利さん(46)は「島内で盛り上がるだけでなく、島外からも人を呼び込みたい」と話していた。

 問い合わせは、同実行委員会(ieshimaphotoq@gmail.com)まで。