元料理旅館「丸安」の内部を見学するバンビのメンバーら=姫路市飾磨区宮
元料理旅館「丸安」の内部を見学するバンビのメンバーら=姫路市飾磨区宮

 古代から港町として栄えた姫路市の飾磨地域に、まちの歴史や文化を発信するグループが誕生した。飾磨中部中学校(同市飾磨区細江)の堀晶子校長(60)が呼びかけ、中高生ら約10人が参集。地名の「しか(鹿)ま」や子どもが多いメンバーの年齢構成にちなみ、グループは「バンビ」と名乗る。目指すのは地域のガイドになること。ボランティア団体「飾磨ひろめ隊」に案内してもらいながら地域を歩き、歴史や文化を学ぶバンビの取り組みに同行した。(橘高 声)

<水軍基地「向島」> 姫路藩の要衝、橋と石碑が名残

 7月下旬。飾磨ひろめ隊が催したまち歩きイベントに、バンビの顔ぶれもそろった。同隊事務局長の奥田正彦さん(67)がまず案内したのは、姫路藩の水軍基地があったとされる「向島(むかいじま)」だ。