姫路市立動物園内で脱走したシカの「ロビン」=姫路市本町(同園提供)
姫路市立動物園内で脱走したシカの「ロビン」=姫路市本町(同園提供)

 兵庫県の姫路市立動物園(同市本町)は22日、同園で飼育している雌のニホンジカ「ロビン」(体長約1メートル、年齢不詳)が獣舎から逃げ出したと発表した。ロビンは脱走してから約5分後に園内で捕獲された。入園客約20人にけがはなかった。

 同園によると、同日午後3時半ごろ、男性飼育員が清掃のためシカ2頭がいる獣舎に入った。その際、屋外につながる扉の鍵をかけ忘れ、同35分ごろにロビンが逃げ出したのを発見。同園は園内放送で客に避難を呼びかけた。

 同40分ごろ、飼育員8人がかりで園内を走り回るロビンに網をかけて捕獲。興奮状態だったため鎮静剤を注射したが、けがはなかったという。

 同園の大川毅副園長(52)は「作業の再確認と獣舎の点検を徹底し、再発防止に努める」と話した。(真鍋 愛)