姫路市役所=姫路市安田4
姫路市役所=姫路市安田4

■教育次長 高橋義彦さん(57)
 学校の統廃合、丁寧に説明

 -まず取り組むことは。

 「一番の課題は小中学校の統廃合。少子化を受けて避けては通れない。中でも複式学級の解消が、子どもの学びや成長を考える上でも急務だ。当然、地元の理解が必要なので丁寧に説明する。角倉(要)教育次長と連携しながら進めたい」

 -跡地利用も大切だ。

 「施設マネジメント室と一緒に、まちづくりや財政コストから総合的に考える。学校や教育を、お金の面から語るべきではないと思うが、姫路市全体の財政も考えないといけない。統廃合は本当に悩ましい」

 -4月に開校した姫路市立高校は将来的に旧中央卸売市場跡地(延末)に移る。検討状況は。

 「本年度、基本構想と基本計画を立てていく。人づくりの拠点として50年先、100年先を見据えた学校にするべきだ。周辺には手柄山の野球場やプール、陸上競技場があるので機能分担も必要になると思う」

 -姫路市立高校に統合された姫路、琴丘、飾磨各高校は2、3年生が引き続き在籍している。卒業後の跡地はどうなるのか。

 「こちらも施設マネジメント室と一緒になって利活用を考えていく」

 -他に注力することは。

 「(小中学生から提案を募り、クラウドファンディングを活用して教室などを改修する)『子どもの学校改革応援プロジェクト』だ。プラン審査では経営者でもある教育委員らが鋭く指摘することもある。投資と効果を考える視点を養える」(聞き手・有島弘記)

 市川町出身。1992年入庁。高等教育室長や総務部長などを歴任した。大のサザンオールスターズファン。学生時代から関西公演に通うが「最近は倍率がかなり高くて。当たらないことが増えてきた」と嘆く。

■教育次長兼学校教育部長 角倉要さん(57)
 「学びの多様化学校」形に

 -教育次長の2人体制は2024年度以来。

 「私の所管は主に学校教育部。各学校園の教育計画や教職員研修などの分野を担当する。高橋(義彦)教育次長は総務や財政など市役所の中枢にいた方。正しい手順で施策を実現するノウハウが豊富なので、知見を借りたい」

 -中学部活動の地域展開「姫カツ」が9月に始まる。

 「現在の登録団体数は177。種目によって多少地域差はあるが、希望の活動に取り組める環境が一通りそろった。子どもが『姫カツ連携活動』に登録している公民館やスポーツクラブ21に入れば、大人との交流が学校と家以外にも広がる。始動後も課題は出るだろうが、柔軟に対応したい」

 -一部の小学校は27年度に統合を控える。

 「子どもたちがスムーズに一つの学校で学べるように、合同音楽会や学校探検などを企画している。子どもや保護者の不安を取り除けるよう支援したい」

 -統合に反対する地域もある。

 「無理やり統合を進めると、子どもにとってよい結果にならない。話し合いの場や意見を聞く場はこれからも持ちたい」

 -力を入れたい施策は。

 「子どもの課題や困り事に寄り添う施策だ。学びの多様化学校(不登校特例校)を何とか形にしたい。多様化学校を通じていろんな学習進度の子を教える知見が得られれば、各校の(不登校傾向の子が通う)『校内サポートルーム』にも生かせる」(聞き手・真鍋 愛)

 姫路市出身。1991年、小学校教諭に採用された。休日は小学4年の長男とキャッチボールをしたり、同2年の次男と電車で出かけたりして過ごす。夕食は極力家で食べ、家族全員で乾杯を交わす。