■遺族寄贈作品から24点
晩年まで独創的なかな書道を追求して後進を育成し、昨年1月に98歳で逝去した書家榎倉香邨(えのくらこうそん)さんの追悼作品展「郷土(ふるさと)の名墨(めいぼく)」が、加東市下滝野の滝野図書館2階ギャラリー「伝」で開かれている。卓越した技術で書に向き合い、歌人若山牧水らに傾倒した榎倉さんの作品群を、遺族が同市に寄贈したことがきっかけで実現した。90歳を超えて手がけた書も含む24点は繊細にして流麗、かつ迫力にあふれ、訪れた人を魅了している。(岩崎昂志)
榎倉さんは西脇市出身。中学、高校などで長年教壇に立ち、西脇市高田井町の春日神社宮司も務めた。書で日展入選を重ね、1981年に「書道香瓔(こうよう)会」を創設。全国組織に育て、自身は日展理事や兵庫県書作家協会の理事長、会長などを歴任した。88年に加東市に移住し、創作に打ち込んだ。
























