高齢男性を保護したとして感謝状を受け取った藤井渡さん=加西署
高齢男性を保護したとして感謝状を受け取った藤井渡さん=加西署

 行方不明者届が出ていた兵庫県加西市の80代男性を無事に自宅まで送り届けたとして、兵庫県警加西署は、北はりま観光バス代表取締役の藤井渡さん(60)=小野市=に署長感謝状を贈呈した。

 藤井さんによると、昨年12月27日午後5時ごろ、同町でマイクロバスのタイヤ交換をしていた際、歩いていた男性から「この道で(北条鉄道の)田原駅まで行けますか?」と声をかけられた。気象庁のデータによると、当時の気温は三木市で5・4度。周囲は薄暗くなっており、加西市田原町の田原駅まで徒歩で1時間以上かかる距離だったため不安に感じ、自宅に送り届けることにした。

 男性は「朝8時から散歩をしていた」「過去に認知症と言われたことがある」と説明。自宅に送り届けると、多くのパトカーが待っていたため、藤井さんは驚いた。同署によると、男性の家族が同日午後3時ごろ、警察に行方不明者届を提出。署員15人と警察犬が捜索中だった。男性にけがはなかったという。

 藤井さんは「普通のことをしただけ」と謙遜しつつ「人のためになることができて良かった」と胸をなで下ろしていた。(村上晃宏)