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炊き出しをやめ食料配布、生活困窮者の越年支援もコロナ対策 神戸・東遊園地

2020/12/29 05:30

 行政機関の窓口が閉まる年末年始に、生活困窮者らを支援する越年越冬活動「冬の家」が28日、神戸市中央区の東遊園地で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、例年実施している炊き出しを食料品の配布に変更した。一方、コロナ禍に伴い仕事を失い困窮状態に陥る人を想定し、相談体制は維持した。

 冬の家は、阪神・淡路大震災が起きた1995年から始まり、今年で26回目。NPO法人「神戸の冬を支える会」などの団体が実行委形式で開催している。

 今年は新型コロナの影響で、散髪のサービスやステージの催しなどを見送った。例年支援団体が日替わりで作っていた炊き出しの代わりに、食料品のセットを用意した。

 初日は白豆やハムなどおせち料理やバナナ、乳酸菌飲料、海鮮がゆなどをそろえた。配布前に約70人が列を作り、検温と手指消毒をした後、ボランティアから受け取り帰路についた。

 冬の家は来年1月4日まで毎日実施。食料品の配布は正午ごろを予定しているが、準備が整い次第、早めに始める。相談は午前11時~午後2時で、法律や医療、生活全般の困りごとを受け付ける。(高田康夫)

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