灰谷さんが担任だった当時の文集を今も大事に読み返す藤田緑さん=神戸市垂水区青山台7
灰谷さんが担任だった当時の文集を今も大事に読み返す藤田緑さん=神戸市垂水区青山台7

 「沖縄慰霊の日」の23日、神戸市垂水区の小学校非常勤教員の藤田緑さん(68)も、沖縄戦で犠牲になった24万人超の霊に思いをはせる。恩師で作家の灰谷健次郎さん(1934~2006年)の思いを受け継ぎ、歴史の授業で沖縄戦を伝えてきた。ウクライナでの戦火がやまぬ今、「戦争で人権が失われることは歴史が証明している。犠牲者の苦しみをもう一度考えてほしい」と訴える。(津谷治英)