プラスチックごみを減らすため、マイボトルの利用を大学生らが呼び掛けるサイト「神戸、イマどき、マイボトル。」がオープンした。甲南女子大学(神戸市東灘区)と神戸市、象印マホービン(大阪市)の3者による取り組みで、同大学の学生らがアイデアを出し合い情報を発信。「同世代への共感を広げたい」と張り切っている。(谷口夏乃)
3者は昨年8月に連携協定を締結。コロナ禍でイベントなどの開催が困難なことから、自宅でも閲覧できるウェブサイトやPR動画を共同で作成することにした。
サイトには日本人1人あたりの使い捨て容器包装の廃棄量が、米国に次いで世界で2番目に多いことや、国内だけで年間200億本ものペットボトルが使われていることなどを記した。1分間ほどの動画には同大学人間科学部の学生11人が出演し、「マイボトル、持っとう(持ってる)?」と、神戸弁でにこやかに語りかける。
「楽しみながらプラごみ削減に取り組もう」と、カフェでコーヒーを入れてもらうなど、おしゃれで便利なマイボトルの活用方法を示した。メリケンパークや六甲ガーデンテラスなど、マイボトルを持って出かけたい神戸市内の観光名所も紹介する。
サイトの名称を考えた同学部4年の女子学生(21)は、写真共有アプリ「インスタグラム」で、鼻にプラスチック製のストローが詰まっているウミガメの写真を見たことがきっかけで、環境問題に関心を持ったという。アルバイト先などでもマイボトル運動の話を積極的にするよう心がけているといい、「とっつきやすさを意識したサイトなので、いろんな人に広めたい」と語る。動画に出演する同学部4年の女子学生(21)は、「マイボトルを持つだけで社会をよくできる。自分たちや子どもたちの未来のために活動を浸透させていきたい」と話している。
市環境政策課TEL078・595・6078