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神戸国際大付などに届ける弁当を用意するスタッフ=神戸市中央区加納町3、焼き肉店「はまだ」
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神戸国際大付などに届ける弁当を用意するスタッフ=神戸市中央区加納町3、焼き肉店「はまだ」

 夏の甲子園に出場する神戸国際大付属高校(神戸市垂水区学が丘5)硬式野球部の躍進を後押ししようと、同市中央区加納町3の焼き肉店「はまだ」が、ボリュームたっぷりの弁当を格安で提供している。「新型コロナウイルス禍で外食も難しいだろうと」と、同店運営会社社長の李建徳(けんとく)さん(55)が、2020年末からほぼ毎日、学校や遠征先に配達する。

 李さんも元高校球児で、姫路独協大学では野球部の学生監督を務めた。卒業後も高校野球ファンとして足しげく甲子園に通い、数年前に神戸国際大付の青木尚龍監督と知り合ったことで、同校を応援するようになったという。

 弁当の配達は、「何か力になりたい」と、主に寮生の食事を下支えするため青木監督に打診して実現。1合超のご飯が入る特注の容器を用意し、梅干しは二つ盛り付ける。牛肉や兵庫県内産の野菜をふんだんに使ったすき焼きや焼き肉などの日替わり弁当を、1個500円で提供している。おいしさと安さが口コミで広がり、今では近隣の高校や大学野球部からの発注もあり、約300個の弁当を用意する日もあるという。

 同店の朝は、弁当の準備から始まる。店長の浜田謙太朗さん(36)が早朝から調理場に立ち、午前10時には李さん自ら配達先に車を走らせる。遠征先の同県南あわじ市や姫路市に配達する場合もあり、配達用に購入した新車の走行距離は半年で2万5千キロを超えた。

 弁当運びをしていた部員がレギュラーになるなど、配達先で選手の成長を見るのが何よりの楽しみという李さん。「自分は甲子園に行けなかったので、夢を託している。県の代表として勝ち進んでほしい」とエールを送る。(大橋凜太郎)

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