兵庫県に4回目の緊急事態宣言が発令されたことを受け、神戸市や市教育委員会は20日、宣言期間中の対応を公表した。感染力が強いデルタ株がまん延する中、近く2学期が始まる学校現場では「これまで以上に警戒度を高めて感染対策を徹底する」としている。
市教委は9月12日までの宣言期間中、市立中学校の部活について、公式戦や常にマスクを着用できる文化部を除き原則休止とした。市立高校の部活は、県立高校の対応も踏まえて平日週4日以内(各日2時間以内)、土日いずれか1日(3時間以内)とし、市内の活動に限った。
期間中に予定していた修学旅行や運動会・体育大会、文化祭、授業参観などは、延期か中止とする。修学旅行は6月時点で中学校32校が9月2~12日出発の予定を組んでいたが、市教委の担当者は「感染状況を踏まえて早めに判断するよう呼び掛けてきたため、すでに延期した学校が多いのでは」としている。
市営地下鉄西神・山手線は8月23日から当面の間、平日の終電を約30分繰り上げ、前回の緊急事態宣言と同じダイヤで運行する。前回の宣言では市有施設の大半を閉鎖したが、今回は午後8時まで開館する。図書館は全ての席が使えなくなり、新聞や雑誌の閲覧もできない。(長谷部崇)