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スタンドで試合の行方を見守る岡木優之介外野手=甲子園球場(撮影・鈴木雅之)
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スタンドで試合の行方を見守る岡木優之介外野手=甲子園球場(撮影・鈴木雅之)
長崎商にサヨナラ勝ちし、8強入りを決めた神戸国際大付の選手たち=甲子園球場(撮影・鈴木雅之)
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長崎商にサヨナラ勝ちし、8強入りを決めた神戸国際大付の選手たち=甲子園球場(撮影・鈴木雅之)
甲子園球場で観戦し、チームメートと写真に収まった岡木優之介外野手(中央)=西宮市甲子園町、甲子園球場(上里田哲英コーチ提供)
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甲子園球場で観戦し、チームメートと写真に収まった岡木優之介外野手(中央)=西宮市甲子園町、甲子園球場(上里田哲英コーチ提供)
逆転サヨナラ勝ちの瞬間、メガホンを突き上げて喜ぶ応援団=甲子園球場
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逆転サヨナラ勝ちの瞬間、メガホンを突き上げて喜ぶ応援団=甲子園球場

 全国高校野球選手権大会の3回戦が25日、兵庫県西宮市の甲子園球場であった。創部初の「夏の8強入り」を懸けて長崎商(長崎)と戦った神戸国際大付(兵庫)の応援団の中には、6月に病で倒れ、入院中の2年岡木優之介外野手(16)の姿があった。球場で「部員全員」が一丸となったチームは逆転サヨナラ勝ちを収めた。

 岡木外野手は兵庫大会の開幕を控えた6月23日、学校で朝礼中に倒れた。10万人に1人が発症するとされる先天性の血管異常「脳動静脈奇形」だった。2度の手術を経て一命を取り留めた。

 県大会では球場での観戦がかなわなかったため、テレビやインターネット中継で見守った。あいつが頑張っているから-。苦しい展開にも前を向き続けたチームメートは県大会を勝ち進み、甲子園への切符を手にした。

 岡木外野手は車椅子で移動できるまでに回復したが、新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、父幸一さん(45)は「球場に行って良いものか」と迷った。そんな不安をぬぐい去ったのは、入院先の看護師や学校関係者ら。この日は大会本部の許可を得てスタンドで観戦し、体調を気遣うチームメートには、うなずいたり、アイコンタクトをしたりして応えた。

 試合中、同学年の楠本晴紀投手らの姿をじっと見ていたという岡木外野手の心中を、「自分もグラウンドでやりたい気持ちがあるはず」と察した幸一さん。逆転サヨナラ勝ちを見届けると「目に見えない力を信じて少しでも体が元気になればと思って連れてきたが、良かった」と話した。上里田(あがりだ)哲英コーチ(48)も「甲子園で、部員全員で戦えた。岡木君にも力を与えられたと思う」とうなずいた。

 8月いっぱいで地元・広島への転院を予定しており、球場での観戦は25日限りとなる。幸一さんは「これからは中継を見守ることになるが、チームが勝つと元気がもらえる。優勝を目指してほしい」と願っていた。(大橋凜太郎、丸山桃奈)

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