神戸市は26日、新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンの流通を担う武田薬品工業から、市に配分されたワクチン2万7千回分に異物混入の疑いがあり、使用を見合わせるよう連絡を受けたと発表した。
他都市で混入が見つかったものと同じ製造ラインのワクチンだという。このうち約1万8920回分は使用済みだが、市は「接種時に医師らが目視で確認しており、異物は確認されていない」としている。
使用を見合わせるワクチンのロット番号は「3004734」。9~25日に大規模接種、集団接種会場の計6カ所で約1万8920人(重複なし)に接種された。ロット番号は、接種券に貼られたシールで確認できる。市は近く専用の相談電話を設ける。
残った約8千回分は使用を中止するが、会見で久元喜造市長は「モデルナ製は供給量が安定しており、接種スケジュールに影響はない」とした。(初鹿野俊)
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