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住民が見守る中、遷座祭で祝詞を読み上げる宮司=神戸市中央区楠町6
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住民が見守る中、遷座祭で祝詞を読み上げる宮司=神戸市中央区楠町6

 法務省が管理する宿舎の敷地にあった貴船神社(神戸市中央区楠町6)のご神体を移す「遷座祭」が4日にあり、地域住民ら約20人が参加した。ご神体はこれまでの場所から約20メートル西へ移動。これまでは国の土地のため住民が入れなかったが、今後は自由に参拝できる。

 地域住民で郷土史家の佐々木孝昌さん(47)によると、同神社は少なくとも300年以上前から楠町内にあったとされ、遷座は今回で2回目という。

 同神社は明治時代半ばに個人の邸宅内にあったが、その後土地が法務省の管轄に。同省の敷地内にありながらも、住民から「きふねさん」の愛称で親しまれ、自由に参拝できたという。しかし1995年のオウム真理教事件をきっかけに、安全面から敷地が出入り禁止になった。それでも宿舎の住人らが神社の管理、維持を続けてきた。

 ところが宿舎の管轄が近畿財務局になったため、神社は存続の危機を迎えた。何とかしようと佐々木さんが中心となり、寄付を募って移動を実現させた。

 移転作業を終え、木製のご神体は、駐車場に上がる階段の途中に設けられた約1メートル四方の台座に設置された。遷座祭で佐々木さんは「今後は地域の若者が中心になって神社を残してほしい」と呼び掛けた。(斎藤 誉)

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