「僕は香港人です」。そう胸を張る香港出身のジェイソン・リー選手(29)のリングネームは、香港を代表する世界的映画スターの故ブルース・リーにちなんだもの。リングでは華麗なカンフーアクションで観客を魅了する。国家安全維持法による統制強化や新型コロナ禍が重なり、凱旋(がいせん)はかなっていないが、ファイトスタイルで故郷への思いを表している。
生まれも育ちも香港島で、幼い頃からアメリカのプロレス団体「WWE」のテレビ放送が楽しみだった。流れるような技の応酬に魅了され、プロレスのとりこになった。
高校でラグビーを始めたのは、WWEのレスラーにアメリカンフットボール経験者が多かったため。「アメフトに似ていると思ったら、全然違うスポーツだった」。それならもう一気にプロレスラーになるしかないと、仲間とプロレス団体を創設し、高校生ながらメンバーの一員に。10代で夢をかなえた。
とはいえ、当時の香港はプロレス未開の地。一つの大会を開くためには、ファンら有志がお金を出し合ってリングを設営する必要があった。会場はビルの一角で、ギャラもない。年に4回程度の興業が限界だった。技を習得しようにも、動画投稿サイト「ユーチューブ」を見て、見よう見まねで再現するしかない。「今思うと危ないことをしていた」と振り返る。
高校卒業後、親の反対を押し切って来日したのは、大好きなプロレスをする機会を増やすため。東京の団体で経験を積み、2017年に初めてドラゴンゲートのリングに立った。香港出身を印象付けるため、当初は入場時に華麗なヌンチャクさばきを披露。カンフーアクションを織り交ぜ、一躍人気選手となった。
ドラゴンゲートは、年間200大会を超える年もあるほど精力的な団体だ。「プロレスが仕事になり、毎日のように試合ができているのが驚き。楽しくて仕方ない」と笑う。そして目を輝かせ、「香港でも自分と同じようにプロレスをしたいと思っている人も多いはず。自分が活躍することで、夢を見せたい」と話す。
それでも、香港の家族に自分のプロレスを見せたいという思いは遂げられていない。故郷では国家安全維持法をめぐってデモ活動が続き、民主主義を叫ぶ人たちへの弾圧を動画で見て「涙が出た」と声を絞り出す。「日本と香港の両方で、自分のプロレスを見せて喜んでもらいたい」。その日が来ると信じて、今日もリングに立つ。(大橋凜太郎)

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