神戸ワイナリー(神戸市西区)を運営する神戸農政公社は、同区で栽培された規格外の桃で初めて造ったリキュールを発売した。
食品ロスを減らすとともに同区の特産を広くアピールしようと考案した。
昨年8月に収穫し、皮に傷がつくなどして規格外になった完熟桃で製造。神戸産ブドウを使って造ったブランデーに皮ごと3~4カ月漬け込み、香りやうま味を抽出した。
アルコール度数は18度。桃本来の自然な香りや色合い、優しい甘さが魅力だ。ストレートや炭酸割りなどの飲み方のほか、アイスクリームに掛けて「大人のスイーツ」にアレンジするのもお薦めだという。
「お菓子作りなどにも幅広く使ってもらえると思う」と同公社の開発担当、松本紀之さん(52)。「今回の販売を通じて、農家さんへのエールにもなれば」と期待を込めた。
限定100本で、1本300ミリリットル、税込み2千円。神戸ワイナリーやオンラインショップで買える。神戸農政公社TEL078・991・3911
(名倉あかり)