源平合戦の花形といえば源義経。映画やテレビドラマでは人気俳優が英雄像を描いてきた。NHK大河ドラマでも「義経」(2005年)の滝沢秀明さんや「平清盛」(2012年)の神木隆之介さんは記憶に新しい。今回の「鎌倉殿の13人」は、菅田将暉さんが直感肌で動く奇才を演じる。ドラマは間もなく義経の見せ場、神戸・一の谷の合戦へ移る。実は近年、地元の郷土史家の間で、この戦場が鵯越との説が広がっている。その根拠をたどった。(津谷治英)
義経は天才戦術家で知られる。不利な戦場で敵の裏をかき、平家の名将を一蹴してきた。「一の谷合戦」はその代表。山の急斜面を下る「逆落とし」の奇襲を仕掛け、源氏軍の勢いを決定づけた。
戦場は、長らく神戸市須磨区の一ノ谷町近辺と伝わってきた。時代劇で描かれる定番はこんなシーンだ。
義経軍は須磨浦公園の背後にそびえる鉢伏山に入り、騎馬軍が険しいがけを駆け下る。海岸付近の平家本陣は意表を突かれて大崩れし、船で沖へ逃げる。
しかし当時、平家の勢いは衰えておらず、大軍を擁していた。山が迫る狭い須磨の海岸付近に大軍を置く可能性は低く、無理がないだろうか。主力は、同市中央区の生田神社から遷都を企てた同市兵庫区の福原付近に展開していたと考えるのが自然ではないか-。
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神戸の地形をよく知る地元の郷土史家、歴史愛好家らは、同市北区から兵庫、長田区にかけての鵯越説を研究。矛盾解明に取り組んできた。
同市北区の歴史家・梅村伸雄さん(89)は、著書「源義経 一の谷合戦の謎」で、「逆落とし」は平家物語など古文書に記され、戦史的にも巧みな戦法と前置き。源平盛衰記の「一の谷の後ろ、鵯越へぞ向ひける」の一文に着眼し、あたかも一の谷の背後に鵯越があったかのように曲解された要因、とする。
「古文書の著者は神戸の地形をよく知らなかったのではないか」と分析。戦いの場所を神戸電鉄鵯越駅付近を北西から南に走る山麓バイパス付近と推定し、夢野方面へ進撃したとみる。裏付けのため、平家物語・延慶本に記された地名と、付近の地名との照合作業を続けてきた。
「鵯越からは平家の水軍が集結していた大輪田泊をはじめ本拠地が見渡せる。戦略的にも価値がある」
梅村さんは歴史愛好家らと山歩きも重ねてきた。福原京があった同市兵庫区・平野地区で街おこしに取り組む「手づくりのまちおこしやんひらの塾」の向二三夫さん(83)、玉川侑香さん(74)らも参加した。
2人は、鵯越付近に平家の指揮を執った平知盛の息子、知章ら主な武将の墓碑や慰霊碑が多いことに気付いた。「この辺りが主戦場だったのでは」と想像し、鵯越説を推す。
「一の谷合戦」は謎が多いが、義経を英雄として際立たせ、その勇猛ぶりを強調してきた。「鎌倉殿の13人」ではどう戦うのだろうか。

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