六甲山の山上散策とクラシックコンサートを合わせたハイキングツアーが20日、六甲高山植物園(神戸市灘区六甲山町)などを巡るコースで開かれた。建築家安藤忠雄さん設計の「風の教会」で、コントラバス奏者、幣(へい)隆太朗さん=同市北区出身=の熱のこもった独奏が参加者50人を魅了した。(松本寿美子)
兵庫県ゆかりの音楽家が出演する神戸新聞電子版NEXTの映像サイト「秘密のコンサート~六甲山×クラシック」のリアル版として、神戸新聞社が企画した。
ハイキングは、神戸新聞連載「六甲山大学」のライター根岸真理さんが案内した。参加者は、六甲ケーブルの六甲山上駅から道中に植わるコアジサイなど草花の説明に耳を傾けながら歩いた。同園では見頃を迎えたクリンソウに歓声を上げた。
コンサートでは、幣さんがバッハのチェロ組曲第1番などを披露。「チェロの曲を大きなコントラバスで弾くのは大変だが、ヨーヨー・マの演奏を聴いてからあこがれになった」と話し、重厚な弦の響きで教会を満たした。参加者は「山と音楽の組み合わせに心がゆったりした」などと満足そうだった。









