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 新型コロナウイルスの流行「第7波」で7月下旬から1日千~3千人台の新規感染者が続く神戸市。感染者に占める死者の割合は、死者が最も多かった第4波(2021年3~6月)に比べて低い水準にはあるが、医療体制はかつてないほど逼迫しており、80歳以上の死者が全体の8割を超える。市は「早期にピークアウトするよう、一人一人の感染対策の徹底が求められる」と呼びかける。

 市健康局によると、市内では15日時点で累計23万9890人が感染。977人が亡くなった。

 市内では6月下旬から、感染の主流がオミクロン株の派生型「BA・2」からより感染力の強い同「BA・5」に移り始めた。第7波の感染者は15日時点で計9万9219人。死者は84人で、感染者に対する割合は0・08%となっている。

 感染者を年代別でみると、40代以上が約4割。年齢に目立った偏りはみられず、90歳以上の感染は1・3%に抑えられている。

 一方、死者の年代別では50代=2人▽60代=4人▽70代=6人▽80歳以上=72人と、80歳以上が8割以上を占めた。

 市健康局によると、ウイルスそのものよりも、基礎疾患の悪化が原因で高齢者が亡くなる傾向が第6波から続いているという。

 これまでで最も死者が多かった第4波は、アルファ株が猛威を振るい、1回目のワクチン接種が全世代に行き届かない中で拡大。感染者の約6割を40代以上が占め、計374人が亡くなった。20代でも2人の死者が出ており、感染者に占める死者の割合は4・0%と高かった。現段階で感染者が最も多かった第6波では0・25%。

 「オミクロン株は肺ではなく、喉より上の上気道でウイルスが繁殖するため風邪の症状に近くなってきている」と同局の担当者。これまでと比べて重症化しにくいといわれるが、感染者の増大で救急、医療機関、保健所全てに負荷がかかっており、8月上旬には市内で自宅療養中だった高齢者の死亡が2件続いた。

 担当者は「過去以上の急増で、キャパシティーを超えている。感染の絶対数を抑えなければならない」としている。(名倉あかり)

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