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新鮮な卵を販売する自販機=神戸市西区神出町南、神出たまごセンター
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新鮮な卵を販売する自販機=神戸市西区神出町南、神出たまごセンター

 ユニークな自販機が話題になる中、神戸市西区で卵の自販機が注目されている。気軽に人気ブランドの一品が購入できるうえ、長引く新型コロナウイルス禍で対面購入を避けたい消費者の需要を背景に、じわじわと売り上げを伸ばす。台数を増やしたところ、3年前から売り上げが倍増している。(斎藤 誉)

 神出たまごセンター(神戸市西区神出町南)の自販機で、飲食店などへの業務用食材の運搬をする明石中央鶏卵(兵庫県明石市)が管理している。プレハブ小屋に設置し、中は衛生面への配慮、鮮度を維持するため温度を20度に保つ。三木や丹波の兵庫産に加え、地元では購入が難しい大分県産といった他県の人気種も並ぶ。また隣接する工場で加工した温泉卵もあり、種類は多彩。卵かけご飯に合うしょうゆを販売するものまである。

 同センターは約15年前から売店と自販機で販売を開始。やがて全国の有名ブランド種も取り扱うようになった。新型コロナ禍では対面販売を自粛し、代わりに自販機を増設し、今では8台になった。専門業者によると、卵だけに限定した自販機を1カ所にこれだけ集中するのは珍しく国内トップクラスではと推測する。

 現在の1カ月の売り上げは、対面と自販機1台で販売していたコロナ禍前に比べるとほぼ倍増。平日は100人以上が訪れ、土日は200人を超える。

 夫婦で訪れた兵庫県加東市の公務員男性(34)は「西神中央駅へ買い物に来る時に寄ります。新鮮で、濃厚な黄身が卵かけご飯に合うので好きです」と喜ぶ。

 明石中央鶏卵の長谷川二郎社長(55)は「卵の自販機は珍しく、簡単に買えるので子どもに好評です。増やして良かった。卵は1日3回入れ替えがあり、新鮮なのでぜひ立ち寄って」と話した。

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