テレビなどのメディアで人気を集めるバイオリニスト木嶋真優(きしままゆ)さん=神戸市出身=が7~9日、兵庫県立芸術文化センター(西宮市)で開かれる兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)定期演奏会で共演する。ハチャトゥリアンの難曲、バイオリン協奏曲を披露する。
木嶋さんはドイツのケルン音楽大大学院を首席で卒業。第1回上海アイザック・スターン国際バイオリン・コンクール優勝(2016年)などの実績がある。卓越した演奏テクニックが評価され、世界で活躍。PACとの共演は5回目になる。
旧ソ連の作曲家ハチャトゥリアンはアルメニア人で、協奏曲は民族音楽の薫りを取り込んだ名曲。木嶋さんにとって「アルメニアで吸った空気、景色、出会った人々、現地で共演したオーケストラの音などが今でも鮮明によみがえってくる思い出深い曲」だという。「PACの皆さんと、ハチャトゥリアン独特の世界観を楽しみながらつくり上げたい」と意気込む。
PACはほかに、ベートーベンの交響曲第7番、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」序曲を演奏する。
各日午後3時開演。A席4千円、B席3千円。芸術文化センターチケットオフィスTEL0798・68・0255
(網 麻子)