柳原蛭子神社(神戸市兵庫区西柳原町5)の「十日えびす」は10日、本えびすを迎えた。多くの参拝者が本殿に向かって列を作り、今年1年の福を祈った。
同神社によると、新型コロナウイルス禍前は例年、宵えびすから残り福までの3日間で約15万人が参拝。今年は3日間で8万人程度が訪れる見込みだという。
9日は、新型コロナの影響で中止が続いた淡路人形浄瑠璃「戎舞」や「まぐろ奉納神輿」が3年ぶりに復活。約300の露店も並び、約4万人でにぎわった。
10日も、多くの参拝者が鳥居をくぐり、古い福笹や竹札を返しに納札所へ。ちょうちんで彩られた境内で酒だるにさい銭を投げ入れたり、新しい福笹を買い求めたりしていた。
毎年来るという着付師の女性(42)=神戸市垂水区平磯3=は「昨年は仕事が軌道に乗り始めた。今年はさらにうまくいきますようにと願った」といい、「新しい竹札をリビングに飾ります」と笑顔だった。
井上優宮司(55)は「混沌とした状況でも、日常に感謝し、健康に過ごしてほしい。ぜひ11日の残り福をもらいに来てください」と話した。









