約50分のミュージカルに挑戦するダウン症の子どもたち。練習を重ねて、歌やせりふに磨きをかけている=神戸市中央区北野町1、神戸電子専門学校
約50分のミュージカルに挑戦するダウン症の子どもたち。練習を重ねて、歌やせりふに磨きをかけている=神戸市中央区北野町1、神戸電子専門学校

 ダウン症の子どもや大人、ダンサーが出演するステージイベント「ミュージックボックス2023」が27日、神戸文化ホール(神戸市中央区楠町4)で開かれる。神戸や姫路にあるダンススタジオの生徒を中心に、総勢約100人が出演。今年は約50分の長編ミュージカルにも挑戦するといい、出演者たちは本番に向けて練習を重ねている。(勝浦美香)

 ダンサーの大西正人さん(38)が代表を務めるスタジオ「大西正人エンターテイメントPro…」(神戸市中央区)が主催する。3部構成で、第1部はダウン症児・者向けのダンススクール「ミュージックボックス」に所属するダンスチームがエネルギーあふれるパフォーマンスを披露する。

 第2部では同スクール有志や神戸電子専門学校生らがミュージカルを上演する。メキシコの伝統行事「死者の日」を題材にしたディズニー映画「リメンバー・ミー」を原作とした脚本で、県立芦屋特別支援学校1年の竹田梨乃さん(16)が主演に挑戦する。竹田さんは「初めての主演で、うれしいけど緊張する。1人で歌うシーンなどをもっと練習して、本番を頑張りたい」と意気込んでいる。

 第3部には、「大西-」に所属するダンサーや歌手が出演する。大西さんは「3部とも違う魅力がある。一人でも多くの人に見に来てほしい」と話す。

 午後0時半開演。前売り3300円、当日3800円。問い合わせは大西さんのスタジオTEL078・341・6227