超人的な技を繰り出す「ポップサーカス」が9月14日、イオンモール神戸北(北区)の特設会場にやって来る。1996年の創設以来、全国約150会場で開催。神戸では11年ぶりとなる。富山市での公演を取材し、魅力を5回にわたって紹介する。(写真・大田将之、記事・津谷治英)
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舞台に霧のような煙が立ちこめ、白いガウンをまとった男たちが登場した。衣装を脱ぎ捨てると、鍛え抜いた肉体があらわになる。
エチオピアのアクロバットチーム7人が披露する「アフリカン・ハンド・ボルテージ(熱狂のアフリカ)」は、肩や腕の上に人が乗って2段、3段と「人間タワー」を築く。最上に立つ身軽な少年は不安定な足場からジャンプ。力と技が融合した新機軸の曲芸だ。
支える側と上に立つメンバー間の信頼関係があってこそなしえる力技。チームは欧米をはじめ世界の舞台で技を磨いてきた。公演の合間も練習を欠かさない。
リーダーのサラ・ハディンさん(28)は「みんな家族みたいな関係。だからお互いを理解しあえている」と秘訣(ひけつ)を話してくれた。自身初の神戸公演は「観客が驚く演技を見せるよ」。
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「ポップサーカス神戸公演」(神戸新聞社など主催)は9月14日~11月4日、神戸市北区のイオンモール神戸北特設大テントで開催。毎週木曜、9月18日、10月16日は休演。前売り入場券は大人3000円▽3歳~高校生は2000円(当日券は各500円増し)。S席、A席などは別途座席指定席券が必要。問い合わせは神戸公演事務局TEL078・595・9780