麻薬探知犬「パクストン号」とパートナーの田邊祥暖さん=神戸市中央区新港町、神戸税関
麻薬探知犬「パクストン号」とパートナーの田邊祥暖さん=神戸市中央区新港町、神戸税関

 神戸税関(神戸市中央区新港町)は、新たに着任した麻薬探知犬、ラブラドルレトリバーの「パクストン号」を報道陣に公開した。パートナーの田邊祥暖さん(23)とともに登場したパクストン号は、危険薬物を見つける訓練を披露した。

 パクストン号は2022年11月生まれのオス。名前には古い英語で「平和な町」という意味があるという。東京税関麻薬探知犬訓練センター(千葉県成田市)で約4カ月間の訓練を受け、今年6月から神戸税関に配備された。

 慣らしの期間を経て8月から本格的に仕事を開始。神戸税関が管轄する空港や港などで大麻や覚醒剤などの危険薬物の密輸入を防ぐため、鋭い嗅覚を生かし働いている。

 公開した訓練では、10個の段ボールのうち、1個の中に隠されている危険薬物に気づき、箱の前で座って知らせた。訓練の後はご褒美として存分に褒めてもらっていた。

 田邊さんにとって、パクストン号が初めてのパートナー。「好奇心が旺盛で強い心を持っているパクストン号の能力を、今後もパートナーとして伸ばしていきたい」と話していた。(大高 碧)