神戸・北野の「風見鶏の館(旧トーマス住宅)」で、イベント「ナイトトークライヴ 坂の上の風見鶏」が開かれ、参加者約30人がおよそ半世紀ぶりとされる「乾杯」を楽しんだ。国の重要文化財に指定されて以降、神戸市は館内での飲食を禁止してきたが、社交の場だった建物本来の役割を取り戻し、文化財の保存展示から活用へと新たな一歩を踏み出した。(高田康夫)
ドイツ人貿易商人G・トーマス氏の邸宅として1909(明治42)年ごろに建てられた異人館街のシンボル的な洋館。木造2階建てで、高級感のある1階の応接間や食堂では、多くの人が飲食を楽しんでいたとみられる。
























