装束姿で流鏑馬を披露する前田浩樹さん=六甲山牧場
装束姿で流鏑馬を披露する前田浩樹さん=六甲山牧場

 本格的な流鏑馬(やぶさめ)を披露するイベントが2日、神戸市灘区六甲山町の六甲山牧場であった。飼育員の男性が装束姿で馬の上から矢を放つ。午(うま)年の始まりを勢いづけるように大迫力で馬を走らせ、的に命中させる技術を多くの家族連れが楽しんだ。

 六甲山牧場では毎年、年始と3~11月の各月に流鏑馬を披露するイベントを開催している。神事などで実施している公益社団法人「大日本弓馬会」(神奈川県)から衣装や弓の扱い方についてアドバイスを受けて研究を重ね、本格的な演目に仕上げてきた。

 2日正午ごろ、太鼓の音とともに射手の前田浩樹さん(36)と馬の「ヤスヒデ」が登場。観客たちから「がんばれ」と声援を浴びながら楕円(だえん)形のコースを緩やかに走り、馬と息を合わせて次第にスピードを上げる。約3メートル先の的に弓を引き、矢が命中すると大きな歓声が上がった。

 前田さんは馬の飼育担当を17年続けており、ヤスヒデとは14年の付き合いという。「午年の今年は牧場での流鏑馬をさらにパワーアップさせ、日本の伝統文化を多くの人に知ってもらいたい」と力を込めた。

 家族で見学した幼稚園児(5)=同市中央区=は、動物の中でも馬が好きといい「スピードが速くてすごかった」と笑顔だった。(村上貴浩)