岸壁から海に転落した80代の男性を救助したとして、神戸市兵庫区入江通に住む自営業、高井博康さん(29)が中央消防署長感謝状を受けた。海に飛び込んで男性を抱え上げ、通りがかった男女2人と連携して救急隊員に引き渡した。
3月末の昼下がり、高井さんは趣味のサッカーの練習で同市中央区脇浜海岸通1のなぎさ公園を訪れていた。トレーニングの一環で外周をランニングしていたときに、約400メートル先で男性が海に落ちるのが見えた。
高井さんが走って近寄ると、岸から3メートルほどのところで、水面に出た両手だけが確認できた。とっさの判断で飛び込み、右腕で男性を抱きかかえ、左腕で水をかいて係留施設のはしごにたどり着いた。
通りがかった男女に「救急車呼んで」と頼み、3人がかりで男性を引き上げた。通報を受けて駆け付けた署員が容体を確認したところ、意識がはっきりしており、大きなけがもなかったという。
今月11日、署で感謝状を受け取った高井さん。小学生の頃から続けるサッカーで体力には自信があったといい、「人として当たり前の行動ができた。1人の命を救えたことが何より良かった」と話した。
姫嶋康文署長は「救急隊の現場到着が遅れてしまうこともある。身をていして助けていただき、大変ありがたい」と感謝した。(羽生岳志)
























