国内FA権を行使せずに残留することを決め、取材に応じる阪神の近本=11日、西宮市
国内FA権を行使せずに残留することを決め、取材に応じる阪神の近本=11日、西宮市

 阪神の近本光司外野手(31)が11日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留すると表明した。西宮市で記者会見し「本当に悩んだ。7年間、甲子園のファンの声援の中で野球をするのは素晴らしいことだった。これからもその中で楽しく野球がしたいと思った」と笑みを交えて話した。合意した契約は「複数年」と明かした。同日午前からの交渉は約10時間に及び、条件面以外のことも協議したという。

 今季も「1番・中堅」を担い、出場140試合で打率2割7分9厘、160安打、3本塁打、34打点。32盗塁で4年連続6度目の盗塁王に輝くなど、2年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した。