希少な動植物が生息する「増田ふるさと公園」(兵庫県三木市細川町増田)で3日、観察会があった。親子連れら約50人が参加し、バッタやトンボを見つけたり、サツマイモ掘りをしたりして楽しんだ。
NPO法人三木自然愛好研究会が毎年11月、「ふるさと公園里山まつり」を開いているが、新型コロナウイルスの影響で2年連続で中止し、代わりに観察会を実施した。
参加者は同会員らの案内で園内を散策。フジバカマの花の前で「これがアサギマダラの止まる花です」と解説を聞き、子どもたちは興味津々の様子で花を見つめた。地上に出ていたミミズの大きさに驚いたり、跳びはねるバッタに興奮したりする場面もあった。
続いて、園内の畑で、小さなスコップを使ってサツマイモを掘った。子どもたちは「二つ見つけた」「掘れた~」などとはしゃぎ、泥んこになりながら籠の中をいっぱいにしていた。自由が丘小1年の男児(6)は「ザリガニがかっこいい。サツマイモ掘りが楽しかった」と笑顔を見せた。
観察会では同会メンバーらが持ち寄った果物や小物のバザーもあった。(長沢伸一)