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 兵庫県三木市福井のかんな製造業「常三郎」と鹿児島県指宿市の山川水産加工業協同組合がコラボし、最高級のかつお節「本枯本節(ほんがれほんぶし)」専用の削り器が完成した。今後ふるさと納税の返礼品として扱うほか、2025年大阪・関西万博を通じて両地域の魅力を世界にPRしていくという。(小野萌海)

 指宿市は本枯本節の生産量が日本一。同組合は硬くて削りにくいという本枯本節に合った削り器を探しており、九州経済産業局などの仲介を経て2021年に常三郎と連携を始めた。切れ味を追求し、鋼の選定や刃の構造からこだわった削り器を完成させた。

 三木市の「三木金物」と指宿市の「指宿鰹節(かつおぶし)」はそれぞれ、特許庁の地域団体商標に認定されている地域ブランド。商標同士が連携して新商品を開発するのは全国初という。

 14日には東京都の特許庁でお披露目会があり、常三郎の魚住徹社長は「簡単に使えるよう工夫した。メンテナンスも請け負うので長く使ってほしい」とアピール。同組合の坂井弘明組合長は「削った感触ときれいな花かつおに感動した。削り器の素晴らしさやかつお節のおいしさを実感してほしい」と話した。会場では、削りたてのかつお節を使ったおにぎりや郷土料理が振る舞われた。

 削り器は大中小の3タイプがあり、小は2万4600円から。常三郎(TEL0794・82・5257)のほか、「指宿鰹節」のロゴが入った削り器を山川水産加工業協同組合(TEL0993・34・0155)で購入できる。

 三木、指宿両市では、ふるさと納税返礼品として取り扱いを始めている。

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