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森の中に整備された「なか・やちよの森ヴァルトコース」。木漏れ日が差し込む道をゆっくり歩く=多可町八千代区俵田
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森の中に整備された「なか・やちよの森ヴァルトコース」。木漏れ日が差し込む道をゆっくり歩く=多可町八千代区俵田
木々の間から空がのぞく=多可町八千代区俵田
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木々の間から空がのぞく=多可町八千代区俵田

■針葉樹の森美しく

 街中から車を走らせるほどに、周囲の緑が濃くなっていく。車内の冷房を切り、運転席の窓ガラスを開けると、ひんやりと心地よい空気が流れ込んできた。

 兵庫県多可町八千代区の林間に整備された「なか・やちよの森ヴァルトコース」は、「森の中を歩く」という目的のために整備された遊歩道。世界的に有名なドイツの「黒い森(シュバルツ・ヴァルト)」に見立てて名付けられ、本家さながらに美しく管理された針葉樹の中を歩くことができる。

 往復3・2キロの道のりは、管理棟がある「渓流の広場」から始まる。木々の呼吸で空気は湿気を帯び、吸い込むたびに体の中が浄化されていくよう。

 道の脇を流れる浅瀬の川が、木漏れ日を反射してきらきらと光る。幼稚園児くらいの子が虫捕り網を振り、川底の石をめくって生き物を探している。ふとスマホの画面に目をやると「圏外」の文字。少し得をした気分になり、ポケットに押し込んだ。(伊田雄馬)

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 終息の見えない新型コロナウイルス禍に加え、今年は猛暑。時には人けのない場所でマスクを外して深呼吸してみませんか。北播磨の清涼スポットを記者が巡ります。

【メモ】なか・やちよの森ヴァルトコース(多可町八千代区)は全長3.2キロ、高低差124メートル。道中には横になれる木のベッドや運動効果を高めるウッドチップの舗装路がある。折り返し地点の展望台からは、糀屋ダムの翠明湖や周囲の山々を一望できる。

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