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北播磨総合医療センター、入院2病棟を閉鎖 コロナ負担急増で看護師不足に、4年で60人減 3月から

2023/02/28 05:30

 北播磨総合医療センター(兵庫県小野市市場町)は3月1日から、入院を受け入れる8病棟のうち2病棟(計100床)を当面閉鎖することを、27日までに決めた。新型コロナウイルスの影響による業務急増で看護師不足に陥っており、同センターはスタッフの負担軽減のための対応と説明。現在の入院患者の診療はそのまま続け、新規入院患者の受け入れについて各診療科の病床数を見直すという。

 27日に開かれた同センターの企業団議会定例会で、関連の2023年度病院事業会計予算が議決された。

 同センターによると、19年時点で約520人いた正規職員の看護師は現在約460人と、4年で60人減った。職員の新型コロナ感染や濃厚接触者の拡大で人員が不足したり、感染予防で業務量が増えたりした影響で、19年度末から退職者が大幅に増加。その後も減少が続いたという。

 同センターは病棟閉鎖について「業務の負担を軽減し、コロナ下で疲弊した現場の活力を取り戻すため」と説明。稼働病床数は現行の440床から340床になる。今後、経験者採用の充実や職場環境改善などで人員確保を図り、「24、25年度に看護師計140人を採用し通常の病棟数に戻したい」とした。

 23年度は2病棟の閉鎖で入院患者数の大幅な減少が見込まれ、年間入院患者数は10万7970人(1日当たり295人)となり、経常損益は8億8千万円の赤字を見込む。

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