神戸を中心に活動しているアカペラグループ「Ｑｕｅｅｎ’ｓ　Ｔｅａｒｓ　Ｈｏｎｅｙ」（クイーンズ・ティアーズ・ハニー＝愛称キューティーハニー）が７日、２５周年を記念したコンサートを三木市文化会館（兵庫県三木市福井）で開く。メンバー６人が昭和歌謡などを約２時間熱唱。新作アルバムも販売する。（長沢伸一）

　同グループは１９９８年に結成。メンバーは卒業制で入れ替わり、現在のリーダーは三木市出身の中手晴香さん（３７）が務める。中学・高校時代は吹奏楽部に所属し、２０歳の頃にアカペラを始めた。キューティーハニーには２０１２年から所属する。

　年１回のペースでアルバムを発売し、コンサートやライブなど年間約２００本の仕事を精力的にこなしてきた。だが、２０年以降は新型コロナウイルスの影響で活動は激減。三木市内のジャズカフェでも公演中止を余儀なくされた。

　それでも、チャリティーライブの動画配信や観客との距離を取ったライブなどを開催。「人が喜んでくれることに自分たちの存在価値があると再認識した」（中手さん）と、活動が困難な中でもモチベーションを維持してきた。

　今回のコンサートは音楽鑑賞団体「三木労音」から依頼を受けた。グループ結成２５周年記念アルバムの制作が決まっており、中手さんは「直接アルバムを届けに行ける機会。中止にしたままの地元でできる喜びで胸がいっぱいになった」と振り返る。

　７日は中手さんらメンバー６人が出演を予定し、由紀さおりの「夜明けのスキャット」や小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」、中島みゆき「時代」など昭和の名曲を演奏する。中手さんは「昭和歌謡ショーのようなイメージでさまざまな曲を詰め込んだ。一緒にライブ感を楽しんでもらえたら」と意気込む。

　午後２時開演。一般４千円。三木労音の会員になる場合は入会金千円と２カ月分の会費（１カ月１５００円）が必要。三木労音ＴＥＬ０７９４・８２・９７７５（平日午前１０時～午後６時）。