越前打刃物の「昇龍」(右)と並んで来場客を出迎えた三木の金物鷲=大阪市此花区
越前打刃物の「昇龍」(右)と並んで来場客を出迎えた三木の金物鷲=大阪市此花区

 約400年の歴史を持つ三木金物の技術を世に広めようと、1952年に生まれた「金物鷲(わし)」。以来、金物まつりや見本市などでその勇姿を来場者に披露し、70年の大阪万博では特設展示されるなど、価値を広く伝えてきた。この夏、大阪・関西万博に出展した金物鷲の隣には、福井県の越前打刃物で作られた「昇龍」が並んだ。日本各地の伝統産業が集まった「ローカルジャパン展(7月28~31日)」。中心で強烈な存在感を示していた鷲と龍。そこには伝統産業の担い手たちの熱い思いがあった。(大山伸一郎)