冷蔵庫を開けると、中に同じパンと牛乳がいくつも入っていた-。
三木市が開いた「認知症サポーターステップアップ講座」の講師を務めた橋本宏太(49)=同市志染町中自由が丘=の胸に浮かぶ祖母の思い出だ。
実家は、祖父母と2世帯住宅で同居していた。橋本が高校2年のときに祖父が亡くなり、祖母にも認知症の症状が現れた。
買い物に行った先で何を買うのかが分からなくなり「とりあえず必要な物」としてパンと牛乳を繰り返し買ってきた。値段が理解できず、毎回千円札を出すので財布に小銭があふれた。その度、「またこんなことして」と感情を高ぶらせる母と、小さくなる祖母の姿は「見ていてつらかった」という。























