8月に兵庫県三木市跡部の倉庫であった火災で初期消火に貢献し、被害拡大を防いだとして、三木市消防本部は同市宿原の会社員、箕田尚(たかし)さん(59)に感謝状を贈った。燃えさかる炎にもひるまず、消火活動を支えた行動の裏には、消防団活動で培った経験と責任感があった。
同本部によると、8月23日午後2時ごろ、民家敷地内にある倉庫から出火。隣接する納屋も含めて建物約29平方メートルを焼いたが、地元消防団や市消防本部が放水し、約1時間後に消し止めた。けが人はなかった。
京都府木津川市出身の箕田さんはヤクルト本社勤務。京都工場に勤めていた30代のころ、地元消防団に所属し、火災現場に何度も出動した経験を持つ。2012年に兵庫三木工場に転勤。移り住んだ三木では消防団に所属していないが、工場では防災活動に取り組んでいるという。
当日は黒い煙を見て「建物火災に間違いない」と迷わず駆けつけたという。放水前の消防団員に経歴を伝えた上で協力を申し出て、筒先を担当して30分ほど放水を続けた。「とにかく倉庫近くの母屋にだけは延焼させないように」と必死だったという。
感謝状贈呈式では、現場で遭遇した大東成吉消防長との再会も果たした。箕田さんは消防隊員への感謝を伝え、「何かあったら止める勇気を持つことは、消防団でも会社でも学んできた。地域を守るために自分の経験が役に立ったことがうれしい」と笑顔を見せた。(大山伸一郎)























