播磨屋本店の「神戸元町店」=神戸市中央区栄町通1
播磨屋本店の「神戸元町店」=神戸市中央区栄町通1

 おかき製造販売の播磨屋本店(兵庫県朝来市)は18日、2027年3月末で廃業する方針を明らかにした。朝来市の生野本店のほか、神戸や姫路、大阪などに出店し、土産用などで人気を集めてきた。直売6店、通信販売とも全ての営業を終了するとしている。

 帝国データバンク神戸支店によると、播磨屋本店は18年度に売上高が42億円あり、無借金だった。当時は米菓で県内トップ、全国トップクラスだった。現在も支払い遅延や資金繰り悪化の情報はないという。

 同社は、経営者が思想的な主張を展開しており、公式ホームページで「聖なる廃業」と表明した。過去に経営者が大病を患ったとも記し、健康上の理由との見方もある。

 主要工場は、同県豊岡市神美台の豊岡中核工業団地にある。敷地内の販売施設は18日も来店客でにぎわったが、閉店を知らせる張り紙に足を止める人もいた。地元関係者からは「今後の事業や従業員の雇用などについて、フォローが心配」との声が聞かれた。

 神戸市中央区の神戸元町店で、事前に廃業方針を知らされていたという従業員は「閉店の詳しい日程は分からない」と話した。(谷口夏乃、阿部江利)