斎藤元彦氏が再選された兵庫県知事選。市区町別に斎藤氏の「絶対得票率」を算出し、ランキングにしたところ、神戸阪神間の大都市圏よりも、内陸部や日本海側の市町が上位に多く名を連ねた。選挙期間中に市長が稲村和美氏支持を表明した22市は、斎藤氏の絶対得票率が比較的低かった。=記事末尾に49市区町のランキング

 絶対得票率は、投票に行かなかった人も含む全有権者数を分母に算出する。選挙で圧勝しても投票率が低いと絶対得票率は上がらない。

 斎藤氏の得票率は45・21%だったが、全県での絶対得票率は24・96%にとどまった。投票率は前回を14・55ポイント上回ったが、2位の稲村氏と票を分け合ったため、伸びなかった。元副知事らとの激戦を制して初当選した2021年の知事選での18・96%からは6・00ポイント上がった。

 ランキングでは、斎藤氏に投票した人の割合が最も高かったのは多可町の31・31%。30%を超えたのは、2位の神河町(31・15%)、3位の芦屋市(30・67%)を加えた上位3市町のみだった。

兵庫県知事選 斎藤元彦氏の絶対得票率(市区町別)。赤字は稲村氏がリードした市町。オレンジ色の網かけは市長が稲村氏支持を打ち出した22市

 10位以内に但馬、丹波、播磨の7市町が入った一方、神戸・阪神は3市区にとどまった。最も低かったのは、敗れた稲村氏がかつて市長を務めた尼崎市の20・70%だった。