10月4日に出演するDef Tech

 兵庫県内の七つの音楽フェスが集結する「MASHUP FESTIVAL kobe(マッシュアップフェスティバルコウベ)」(神戸新聞社後援)が10月4、5日、メリケンパークなど神戸ウォーターフロントエリアで初開催される。大手のイベント会社に頼らず、地域にある複数のフェスが協力し、一つの大規模なフェスを企画・制作するのは全国的にも珍しい試み。開催を前に、七つのフェス主催者がマッシュアップ-にかける思いなどを語り合う座談会が神戸市内で開かれた。上・下の2回に分けて届ける。(まとめ・藤森恵一郎、敬称略)

10月に初開催する「MASHUP FESTIVAL kobe」について語り合った主催チームのメンバー=神戸市中央区磯上通4

■きっかけ

 -今回、兵庫県内の七つの音楽フェスが初めて集まり、「前代未聞の複合フェス」を開催します。きっかけと経緯を教えてください。

 大原 2023年に、神戸ウォーターフロントエリアのマネジメントをしている神戸ウォーターフロント開発機構(KWD)=神戸市中央区=が、エリア全体のにぎわい創出イベントをプロポーザル方式で募集していました。それにエントリーしたことが始まりです。

 その結果、23年末に選定事業者に選ばれ、24年の年明けから、イベント開催に向けてKWDと協議を進めていましたが、金銭面で折り合いが付かず、話し合いの結果、円満に事業を見送りました。ただ、エントリーに当たってプランニングした企画に、自分自身がすごく魅せられていたし、参加を表明してくれた各フェスの皆さんも「(自主事業として)ぜひやりましょう」と言ってくれました。